『Super Build/SS7』の導入事例

株式会社 能勢建築構造研究所

ソフトウェア

『SS7』では、マウス入力に統一されて入力が楽になりました

株式会社 能勢建築構造研究所

(左から)古家 明奈 様、紙中 俊 様、久保 恒治 様、
河合 諒 様、岩﨑 祐介 様

所在地:[本社]大阪市中央区 [支社]東京都千代田区、福岡市中央区  業種:構造設計事務所

業務内容について教えてください。

ここ数年、マンションの高層化や免震化が一般的となり、耐震構造だけではなく超高層建築物や免震・制振構造の設計などの時刻歴応答解析や設計用地震波の作成が必要となる物件が増えてきました。住宅系の免震建物は100棟程の実績があります。その他、木造関連が増えてきています。 長年、さまざまな方々とお付き合いをさせていただき、おかげさまで平成31年2月に設立50周年を迎えることとなりました。

設立50周年おめでとうございます。本日は若手社員(入社1~3年目)4名の体験談も交えながらインタビューをさせていただきます。学生時代のご経験と弊社ソフトウェアに関するご意見を聞かせください。

[岩﨑 祐介様]
大学では手計算による演習、大学院では『SS3』(一貫構造計算ソフトウェア)や『DynamicPRO』(弾塑性地震応答解析ソフトウェア)などのプログラムを使ってさまざまな比較検証が行えることを知り、構造設計の流れや電算プログラムの基本的な使い方を学びました。現在は計算式の本当の意味を勉強しながら免震建物の設計に取り組み、プログラムに遊ばれないよう日々構造設計に取り組んでいます。

[河合 諒様]
大学3、4回生になると構造設計の勉強や実務的な計算の授業があります。その時、『FA1』(任意形状平面フレーム応力解析ソフトウェア)を使って応力を求める授業を受講しました。入社後は、ユニオンシステムのサポートセンターに質問しながら『SS7』の知識を深めています。

[古家 明奈様]
大学時代は伝統木造を専攻していて、能勢建築のwebサイトに掲載されている中山寺五重塔(『中山寺五重塔の振動計測と振動特性』日本建築学会大会学術講演梗概集)に興味を持って入社しました。現在は柱頭免震構法による建物設計のために『DynamicPRO』を使用し、建物における減衰について勉強しています。

[紙中 俊様]
大学院では耐震診断用に常時微動測定を元に建物モデルを作成して、一貫構造計算プログラムの結果とFEM解析した結果を比較する研究をしていました。入社後はさまざまな設計に携わらせていただき、『SS7』で倉庫の設計をしたり『SS3』と『RC診断2001』を使って補強設計を行ったりしています。

『SS7』を利用した感想を教えてください。

[久保 恒治様]
検定比図の確認は、『SS3』と比べると断然『SS7』が早く、見やすくなっています。解析結果の確認も『SS7』なら複数の結果を持てるので並べて結果比較ができて便利です。

1つの物件で計算結果を5つまで保存
▲1つの物件で計算結果を5つまで保存
複数結果の同時表示で比較検証が簡単に
▲複数結果の同時表示で比較検証が簡単に

『SS3』は対話入力とマウス入力の2種類の入力方法があり、一部マウス入力でしか入力できないような項目もありました。対話入力はコピー&ペーストに対応していなかったので、コンクリート部材のdtや鉄骨梁部材のジョイント位置の入力を1つ1つ行っていました。
『SS7』ではマウス入力に統一され、コピー&ペーストに対応していますので入力が楽になりました。また、建物形状の入力が拡張され、継手や鉄筋メーカー等の最新データが搭載されているので助かっています。

若手社員の方々の『SS7』を利用した感想を教えてください。

[岩﨑 祐介様]
『SS7』では、ダミー層の機能がとても役立っています。耐力集計上は同一階としたいが、無視できない梁のレベル差がある場合は、『SS3』では同一層として、段差部分は個別検討としていました。『SS7』では図面に忠実にモデル化できるため、計算書作成が省力化できていると思います。また、ラチス梁等もダミー層、ダミー柱、鉛直ブレースを組み合わせてモデル化することで、梁を構成する各部材の応力を正確に把握することができるので、耐震診断等で助かっています。

『SS7』を用いた設計実例1(体育館)
▲『SS7』を用いた設計実例1(体育館)

[河合 諒様]
『SS7』だと図を拡大しても通り芯はそのまま表示されていますので分かりやすいです。また、検定結果がケースごとだけでなく、付着、付着割裂、継手の各項目に分かれて表示され、検定値が色分けされているので視覚的に厳しい部材をチェックすることができます。

検定比図
▲検定比図

[紙中 俊様]
学生時代に使用したA社一貫プログラムと比べ、感覚的に入力ができるので使いやすいです。 『SS3』では部分的な壁の寄りを入力することができなかったのですが、『SS7』だと部材ごとに寄りを入力することができて便利です。また、解析結果は入力画面と同じ画面で確認することができるのでとても助かります。

最後に社内活動についてお聞かせください。

創業者の能勢 善樹 氏が昭和63年9月に『NSE研究発表会』を開催し、隔年で開催を続けています。全支社の社員が一堂に会し、業務において調査、研究した内容を報告しています。業務において試行錯誤したことや創意工夫したことも発表し、それらを全社員で共有することで、全社の技術力の向上を目指しています。

私たちの会社では、技術力向上の為に様々な取り組みを行っております。中でも社内報である【のせ通信】は、業務のカギとなるコミュニケーションの一端を担うことを目的としています。内容は様々で、趣味の話、家族の話、最近出かけた場所、お料理レシピなどなど、読んでいて楽しくワクワクするような内容や、現地調査の報告、会社の歴史など、多岐にわたるジャンルの記事を会社で働く全ての人間が記者となり社内に発信しています。
【のせ通信】をきっかけに、社内のコミュニケーションが増え、個々の好奇心や向上心が活性化していくことを目指しています。

のせ通信
▲のせ通信

本日は、ありがとうございました。

取材協力:久保 恒治 様、河合 諒 様、紙中 俊 様、岩﨑 祐介 様、古家 明奈 様

会社概要

【 会社名 】
株式会社 能勢建築構造研究所
【 URL 】
http://www.nosekenchiku.co.jp
【 所在地 】
[本社]大阪市中央区 [支社]東京都千代田区、福岡市中央区
【 事業内容 】
構造設計事務所

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