『SS21/DynamicPRO』の導入事例

株式会社 五建設計事務所

ソフトウェア

小規模建物から大規模建物まで『SS3』を使用しています

株式会社 五建設計事務所

五味 学 様

所在地:東京都港区  業種:構造設計事務所

主にどのような物件が多いですか?

物件は、小規模建物から大規模建物までさまざまな建物を設計し、基本的に『SS3』を使用しています。新築設計だけでなく、耐震診断にも利用しているので、今ではかなりの頻度で使用していますよ。大規模建物では、性能評価を取得しないといけない建物もあるので、そのような案件には応答解析まで実施しており、『DynamicPRO』とプライベートユースのプログラムで設計を行っています。

3D作図
▲3D作図

ご利用のきっかけをお聞かせください。

もともとは、別の一貫構造計算ソフトウェアを使用していましたが、10年以上前からユニオンさんのソフトウェアを導入して使用しています。
昔は、ソフトウェアと言うとCADがメインで、計算は手計算と個別計算ソフトウェアという時代でしたので、その延長で他のソフトウェアメーカーの計算ソフトウェアを使用していました。ただ、当時から、構造スタッフが多数在籍していましたので、別メーカーのソフトウェアも導入し、解析結果の検証を兼ねて使用するつもりで導入しました。私も15年前は組織事務所に勤務していましたが、そのころから協力事務所さんがよく使っていたユニオンさんのソフトウェア、当時は『SS1-改訂版』でしたか、その計算書をよく見ていました。そういう背景もあり、また、使い勝手も良さそうでしたので、1本導入をしてみようということになりました。ただ、どういう訳か今では10本に増えてしまいました。(笑)

ご利用になって良かったところは?

『SS3』を使用している元請け事務所もありますので、基本計画を『SS3』で進めているとそのまま、データを受け継いで実施設計にかかれます。また、設計終了後のデータを元請け事務所に送ることで、元請けの方でも重宝しています。
ユニオンさんのソフトウェアは便利なので、逆に設計者が何にも考えなくなってしまうのではないかと危機感もあります。実際、計算結果も懇切丁寧に出力されますので、計算の中身をチェックしなくなってしまうのが怖いです。
基礎の設計は、『BF1』をよく利用しています。『BF1』は、地盤情報と杭の登録をしておけば、地盤の水平バネまで計算してしまうので、一気に構造計算書が出来上がります。建物‐杭・基礎間の杭頭曲げや偏心曲げ等の曲げ戻し計算や、計算結果や作図等の入出力インターフェースがしっかりしているので、非常に助かっています。杭頭変位が1cmを超えた場合の収束計算もとても面倒な検討でしたが、先日機能アップしてくれて、非常に助かります。
また、以前『SS3』で困っていた符号数の拡大に対応していただいて、ありがとうございました。マウス入力で簡単に対応することができました。そういう、柔軟にユーザーの声を聞いてくれるところもユニオンさんのいいところなのでしょうね。

『BF1』-地盤データ登録
▲『BF1』-地盤データ登録

振動解析関連プログラムの使い勝手はいかがですか?

先日、粘性体耐震壁とオイルダンパーを組み合わせた100m前後のS造建物で、『DynamicPRO 付加減衰オプション』をASPで利用しました。各層の復元力をモデル化するのに、『SS3』『Dynamic復元力特性モデラ』『DynamicPRO』と一連の流れでスムーズにデータを作成することができました。
『DynamicPRO』の解析および結果出力には満足しています。実際に、制振要素が十分性能を発揮しているかを確認するため、履歴ループを確認しています。ただ、得られた応答結果の妥当性がわからないので、プライベートユースプログラムなどを使って、結果比較をしながら使用しています。今までのように、ダンパーなどない純ラーメン系建物なら、そのような手間をかける必要はないのですが、MaxwellモデルやVoigtモデルのような減衰項が入っている複雑なモデルになっているので、なかなか判断が難しいのです。
『Dynamic復元力特性モデラ』は、Q-δ曲線とモデル化したトリリニアな直線で囲まれた面積が等価になることが前提になっていますが、実務上は、さまざまなモデル化の方法がありますので、条件を増やして欲しいですね。 評定物件では、設計者の判断に負うところが大きいので、例えば、置換振動モデルを等価せん断型、等価曲げせん断型などと条件を変えて、さまざまなシミュレーション解析を行わないと不安になりますよね。さまざまなケースを解析しますので、選択条件が少ないソフトウェアは困りますね。逆に言うと『DynamicPRO』は、そういう土俵に乗ってきたということではないのでしょうか。

最大層間変形角
▲最大層間変形角
応答履歴ループ
▲応答履歴ループ

最後にユニオンシステムに対してご意見などがあればお聞かせください。

昔から、サポートセンターをよく利用していますが、対応が良く、的確な返答をいただいていますので助かっています。他社のサポートセンターと比べても、レスポンスが早いですよね。
現在のユニオンさんのソフトウェアは、ほぼパーフェクトですね。ただ、今後は、様々な詳細検討する機会が増えてきますので、今以上にプライベートユース・プログラムのような設計自由度の高いソフトウェア開発を望んでいます。ユニオンさんのこれからのソフトウェア開発に期待しています。

本日は、ありがとうございました。

取材協力:五味 学 様、弦巻 康彦 様、長嶋 和久 様

会社概要

【 会社名 】
株式会社 五建設計事務所
【 URL 】
http://www.gokensekkei.co.jp/
【 所在地 】
東京都港区
【 事業内容 】
建築設計、監理、建築構造設計およびこれらに附帯する業務

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