『Super Build/SS3』の導入事例

日本建設株式会社

ソフトウェア

構造設計をBIMのワークフローにどう連携できるかを考えました。

日本建設株式会社

内村 友重 様

所在地:東京都文京区  業種:建設業

主な業務内容をお聞かせください。

1955年に創業し、現在では東京本社と全国7支店を拠点に営業活動を展開しています。住宅、商業ビル、公共施設、工場などあらゆる建築物の設計、そして施工を行い、「建築を本業とし、建築という仕事を通して社会に貢献する。」を経営理念としています。直近の3期(2014年2月)で25%超の売上増を達成するなど、堅実な経営を続ける総合建設会社です。

ユニオンシステムのソフトウェアを利用する理由を教えてください。

当社では『SS3』(『SS1』『SS2』を含む)を20年以上にわたって業務に活用しています。その理由の一つに導入時『SS1』のシェアが圧倒的に大きかったことがあげられます。例えば、構造を見直して設計を合理化する構造VEの業務では、元設計の構造計算でも『SS1』が使われていることが多くありました。改善後も同じ『SS1』で計算すると比較が明確に行えるのもメリットであると感じていました。今では『SS3』以外にもユニオンシステムのソフトウェアのほとんどを導入していますが、『SS3』とのデータ連携性がよいのが魅力です。この他、ユニオンシステムは構造設計関連の最新情報を電話や訪問によってユーザーに随時提供してくれます。こうした構造設計業務に関するアフターサービスも便利に活用しています。

BIMに取り組む理由を教えてください。

会社でBIMソフトウェアを導入するときに、構造設計をBIMのワークフローとしてどう連携できるかを考えました。オフィスビルや商業施設などの案件が持ち上がったとき、先行して構造設計で仮定断面を出すケースもあるため、それを意匠・企画設計ソフトウェアと連携させてクオリティーの高いパースを作ることで客先にスピーディーな提案を行えるようにしようと考えたのです。『SS3』では入力データが3次元処理され、BIMデータの基本情報となる躯体が算出されます。その躯体情報を意匠データに反映させていくために、『SS3』と連動するBIMソフトウェアについてユニオンシステムに相談しました。

BIMソフトウェアの選定について教えてください。

そこで提案されたのは、『SS3』データと双方向で連動する企画BIMソフトウェアの『TP-PLANNER』でした。そのBIMソフトウェアの選定にあたっては、営業部、意匠設計、構造設計、積算のスタッフを招集し、開発元のコミュニケーションシステムから『TP-PLANNER』と『SS3』のデータ連携を実践形式で解説してもらいました。その結果、2013年11月に『TP-PLANNER』、2013年11月には意匠設計用BIMソフトウェアの『GLOOBE』を相次いで導入いたしました。これらを利用して、鉄筋コンクリート造の仮定断面算出からBIMモデルを使った本格的なCGパース作成までできると考えました。

BIMの問題点を教えてください。

弊社がBIMソフトウェアを導入した2013年11月当時は、『SS3』と『TP-PLANNER』の間でのデータ交換機能は、例えば一度『TP-PLANNER』で入力した建具情報などがデータ連携をするたびに上書きされて情報が消えてしまうなど、弊社が目指すワークフローには十分ではありませんでした。そこで、弊社とユニオンシステム、コミュニケーションシステムの代表者が集まる勉強会を毎月1回開催し、両ソフトウェアのデータ交換機能の改善に取り組みました。その結果、鉄筋コンクリート構造については差し替えたい情報のみを両ソフトウェア間でデータ連携することを可能にいたしました。現在は鉄骨のデータが連携できるように改良をお願いしています。

*『TP-PLANNER』では、床情報から梁柱の仮定断面データが自動配置されます。そのデータを『SS3』にインポートし解析することが可能です。その際『TP-PLANNER』で配置した建具情報は、『SS3』では開口情報に自動変換されます。『SS3』の解析結果を再度『TP-PLANNER』に読み込む場合は、建具、階段室など『TP-PLANNER』で入力済み情報がそのまま利用されます。

現在のBIMワークフローと今後の展望を教えてください。

以下の例は『SS3』で入力したデータからBIM情報を作成するための手法です。『SS3』で入力した開口情報を建具に変換し、さらに壁柱の階段室を『TP-PLANNER』で追加入力することによりIFC情報が構築されます。このことは構造計算を起点とした情報から『TP-PLANNER』連携により意匠要素が付加されたIFC形式のBIM情報が作成されることを意味します。

勉強会には『GLOOBE』の発売元である福井コンピュータアーキテクトが加わった他、各方面のBIM関連ソフトウェアベンダーにもゲストとして参加いただき、データ連携の改善に取り組んでいます。そして、さらに高度な連携として、『SS3』から構造用のデータ交換のための標準フォーマットである「ST-Bridge形式」のデータを書き出せるようになった際、『SS3』と『GLOOBE』を直接データ連携することを考えています。

現在でも、『SS3』は『TP-PLANNER』を介して『GLOOBE』とデータ連携は可能です。しかし、「ST-Bridge形式」で直接連携できるようになると、ひと手間が減るのでさらに効率的になります。将来的には、『GLOOBE』上で意匠と構造の設計を行いながら『SS3』や『TP-PLANNER』で検討し、その結果をフィードバックして設計を最適化できるワークフローを目指したいと思います。現在、ユニオンシステムさんで『SS3』のデータを「ST-Bridge形式」のデータに書き出すプログラム開発作業を行っています。『SS3』から「ST-Bridge形式」のデータが書き出せるようになると、日積サーベイの積算ソフトウェア『HEΛIOΣ(ヘリオス)』との連携も可能になり、当社のBIMワークフローはさらに広がっていくと思われます。

本日は、ありがとうございました。

取材協力:内村 友重 様

会社概要

【 会社名 】
日本建設株式会社
【 URL 】
http://www.nihonkensetsu.co.jp/
【 所在地 】
東京都文京区
【 事業内容 】
建築工事の施工・企画・設計およびこれに関する事業、リニューアル事業

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