『Super Build/FEM』の導入事例
アンボンドスラブの設計によく使います
オリエンタル白石株式会社 名古屋支店
兼井 常元 様
所在地:愛知県名古屋市(本社:東京都千代田区) 業種:建設業
『FEM』を導入されたのはいつ頃ですか?きっかけはどんなことでしたか?
導入して2年くらい経ちます。
昔はC社ソフトウェアを使っていましたが、DOS版からWindows版に書き換えたときに、それまでできていた図化ソフトウェアとの連携ができなくなってしまったため、他のソフトウェアを探しました。ユニオンシステムの営業の方に『FEM』を紹介していただいて、導入を決めました。
どのようなときによく使われますか?
アンボンドスラブの設計によく使います。
「アンボンドスラブ」とは、どういったものですか?
アンボンドスラブとは、コンクリートのスラブにPC鋼材を配線して、下から持ち上げる力を発生させる工法です。マンションなどの設計で、小梁を無くしたい場合などに使います。 アンボンドスラブを設計するために、『FEM』でスラブを入力して、鉛直荷重と下から持ち上げる荷重を入力して解析を行っています。
他には、どのようなときに使われますか?
他にいちばん助かったのは、ちょっと変わった曲面板の解析ができたことです。
ひび割れ発生の原因についてよく考えてもわからなくて、平面板で解析してみても、それらしい応力が出ませんでした。『FEM』で、節点の上下移動を使って、曲面板を3次元で解析してみたところ、「あぁ、やっぱりここには、このくらいの小さなひび割れが発生してもおかしくないな」というような応力が見えて助かりました。
使っていて便利だと思う機能はありますか?
荷重が柔軟に入れられるところが便利だと思います。
荷重をひとつひとつ登録して後で組み合わせができますし、組み合わせも係数を掛けて自由に設定できます。建築や土木では、地震などの荷重に係数を掛けて組み合わせて検討しますので、それにうまく対応できます。
乾燥収縮なども、温度荷重を使って入力しています。
入力操作はどうですか?
すごく楽ですよ。直感的に入力することができます。
表でも入力できますし、モデルを見ながらCADのように画面上を指定して荷重等を入力することもできます。
2、3回「こうやるんだよ」というのを教えてもらったら、次からは自分で‘なんとなく’で入力できました。すごく‘とっつきやすい’ソフトウェアだと思います。入力がほんとうに楽で、直感的でわかりやすいソフトウェアだと思います。
「メッシュ分割」が簡単にやり直せるというのも、他には無い便利な機能だと思います。
一度モデルを組んで解析を行った後で、もう一度「細かく切り直して」解析し直すことができますよね。たまに「これもう少し小さく切ったらどうなるの?」と言われることがありますが、そういった時に簡単に対応できて便利です。
導入して良かったことは何ですか?
計算式だけでは対応できないものに‘対応できる’というのが大きいと思います。
RC規準などに載っていることだけで解こうとすると、無理が生じることが多々あります。そういったときに『FEM』を使って解析を行うと、‘信頼’も得られますしね。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:兼井 常元 様
- 【 会社名 】
- オリエンタル白石株式会社 名古屋支店
- 【 URL 】
- http://www.orsc.co.jp/
- 【 所在地 】
- 愛知県名古屋市(本社:東京都千代田区)
- 【 事業内容 】
- プレストレストコンクリート建設工事の請負、設計および監理、プレストレストコンクリート製品の設計、製造および販売、一般土木、建築工事の請負、設計および監理他