一貫構造計算ソフトウェア
Super Build®/SS7

実例集

『SS7』トップへ

物件データ
Building Data
用途
某店舗
構造種別
S造
階層
地上2階 PH2階
設計
株式会社 Tojエンジニアリング
(大阪府)

本建物は岐阜県に建設する鉄骨造2階建ての物品販売業を営む店舗です。建物の規模はX方向35m、Y方向62m、最高高さ17.43m、延べ床面積約3900㎡となります。店舗の屋上には設備置き場や広告塔として活用できるよう意匠的に建物と一体化したPH階を設けているのが特徴です。

構造計画概要

当該建物は交差点付近に建設されるため、歩行者および自転車利用者が安全かつスムーズに出入りできるように隅切りを施し、そのPH階に三角形状の塔屋を設け、どの道路からでも目に留まるように看板を設置しています。また、敷地内に設けられたトラックバースには出寸法が6mある吊り庇を設けています。


架構形式はX・Y両方向とも純ラーメン構造とし、基準階の平面構成は長辺方向8スパン、短辺方向4スパン、基準の高さは主架構(1階・2階)で9.85m、PH階で(2.24m+5.11m)7.35mとしています。使用する構造部材は柱に冷間成形角形鋼管を使用し、床は2階床にQLデッキ、屋根には折版を採用しています。基礎構造は良好な支持層が浅層にあるため直接基礎としています。


設計にあたり、屋上の設備置き場や広告塔設置の影響を受け、偏心率(長辺方向)を満足しないため、保有水平耐力の確認を必要とし、更に建設地が多雪区域であるため長期・短期荷重時の積雪荷重の考慮と構造耐力上の安全性の確認を行っています。

『SS7』利用方法

・本建物では屋上に計画された設備置き場や広告塔をPH階に配置し、主架構とPH階を一体の建物モデルとして取り扱うため[10.3.多剛床の指定]を活用し、主剛床と副剛床の組合せに応じたケーススタディを行いました。主架構およびPH階の広告塔を主剛床、PH階の設備置き場を副剛床とした多剛床モデルで保有水平耐力の確認を行いました。


・『SS7』では最上層となる床を屋根面として認識し、水勾配等の傾斜を勾配に応じて屋根形状係数の算出してくれますので、屋根面の確認、勾配屋根の確認も容易です。また、多雪区域を指定することで長期荷重時にも考慮してくれますので部材検定までスムーズに終えることができました。


・『SS7』では節点移動による斜材を立面図で確認しながら配置できるので、6mの出寸法がある勾配付き吊り庇の元端から4mの位置に取り付く吊り材も難なくモデル化でき、周辺部材への応力伝達の確認や風荷重、積雪荷重等の組合せケース別検定比の確認もしやすいので、設計効率が上がっています。

別途検討項目

多剛床モデルとして解析する上で、屋上の設備置き場および広告塔に作用する水平力の移行が、主架構の2階柱の柱頭に伝達できているかを確認するため、屋根面ブレースについて別途検討しました。

確認審査時の指摘事項や対処方法

前述のとおり、多剛床モデルの決定方法とPH階に作用する水平力の移行の検討を行いました。

まとめ

『SS7』は視認性と操作性に優れているため、節点移動や節点同一化を直感的に行え、指定位置への部材配置も瞬時に画面に反映されるので誤入力防止を図れます。また、構造設計上、必要な計算条件が備わっているので条件を変えたシミュレーション結果の比較が容易に行えます。また、二次部材(小梁、スラブ、片持ち梁)や基礎などの計算機能も実装されているので、設計効率が格段に上がり助かっています。

『SS7』をご検討中の方へ

お役立ち情報

「ソフトウェアをご検討中の方」向けのお問い合わせ窓口をご案内いたします。

お問い合わせフォーム

ソフトウェアの購入や体験版に
関するご相談はこちらから

お問い合わせフォームへ

資料請求フォーム

ソフトウェアカタログの
資料請求はこちらから

資料請求フォームへ

電話

東京支店
03-3352-6121
名古屋支店
052-269-3311
大阪支店
06-6768-9338

受付時間 9:00~12:00/13:00~17:30*
土日・祝日、弊社規定休業日除く
*年末最終営業日は15:00まで

ページの先頭へ