『Super Build/SS7』の導入事例

有限会社 零建築設計事務所

ソフトウェア

“あっ!機能が増えてる!”、“ここ、便利になってる!”と楽しみながら触っていましたので、違和感を覚えませんでしたね。

有限会社 零建築設計事務所

大西 秀治 様

所在地:香川県善通寺市  業種:構造設計事務所

貴社の業務内容を教えてください。

新築設計と耐震診断が主な業務となります。新築設計は全般的に行いますが、どちらかと言うとS造が多いですかね。耐震診断は緊急輸送道路に関係する沿道施設の耐震診断で、RC造が多いですね。 毎年、新築設計では工場・倉庫物件が多いのですが、他県の設計事務所からも声をかけていただいているので、今年は教育関連施設や住宅関連など多種多様となっています。また、設計事務所と協力して構造以外の改修関連業務も行っています。
耐震診断では、木造耐震診断は未だ動いていますが、県内の学校・官公庁等の施設の耐震診断・耐震改修はほぼ終了していますので、民間の沿道施設の耐震診断が多いです。とりわけ、県内で声をかけていただくのは高松市が多いですが、近郊の市からも依頼はあります。割と道幅が広いところが多いため、一見すると対象外建物のように感じてしまうのですが、高さ方向でわずかに対象建物となるようですね。 最近の業務割合は、物件数だけで比較すると新築設計業務の方が大半を占めますが、受注金額だと耐震診断の方が高くなったりすることもありますね。

『SS7』導入のきっかけを教えてください。

『SS7』が正式リリースする前、S造建物で上下階の節点が同一化となっている形状がありまして、当時の担当営業に“『SS7』でないと解析できない。”と無理を言って使用させてもらったのがきっかけでした。その後、耐震診断物件以外は『SS7』を利用していますので、試解析を除き50棟強ほどの実設計を行っています。

実際に使用したご感想をお聞かせください。

『SS3』でマウス入力には慣れていました。“あっ!機能が増えてる!”、“ここ、便利になってる!”と楽しみながら触っていましたので、違和感を覚えませんでしたね。
『SS7』は描画精度が上がっていますよね。片持ち先端位置を上下左右に移動できて、それが瞬時に平面図・立面図・3D図に反映されますので、誤入力防止にもなっています。
RC梁の配筋入力では、上端下端で配筋が異なるので“下方コピー”が使えなかったのですが、『SS7』では“下符号へコピー”や“右符号へコピー”が使えるようになって便利になっていますね。
建物形状では、スパンごとに部材の寄りが入れられるようになり、逆梁や梁ごとに段差が生じるような形状が取り扱えるようになっていますね。これらの機能に加え、ダミー層が扱えるようになったので、より実際の建物形状に近いモデルで解析できるようになりました。もちろん、機能が増え実状モデルで扱えるようになった分、手作業で確認しながら設計を進めています。
まだ使用したことはないのですが、特殊荷重として床に分布荷重を入力できるようになりましたよね。一度、試してみます。
『SS7』は見やすく、入力しやすく、わかりやすいのでいろいろと構造プランを試せます。このRC造の物件は一部12mのスパン長になっていて、このくらいなら通常のRC梁として設計できるのですが、屋根勾配の関係で天井面が低くなっていくので、PC梁を採用しました。

符号へコピー
▲符号へコピー
『SS7』を用いた設計実例(RC造 サービス施設)
▲『SS7』を用いた設計実例(RC造 サービス施設)
『SS7』を用いた設計実例(S造 公民館)
▲『SS7』を用いた設計実例(S造 公民館)

『SS3』と比較して『SS7』の機能はいかがですか。

以前なら、『SS3』で上部建物を設計し、『BF1』にデータリンクしてから基礎の設計…と、別々に解析していましたが、『SS7』ではそのまま基礎まで入力と解析が行えるので非常に便利です。同様に解析結果確認でも、『SS3』では解析後に別の画面を起ち上げ、ファイルを選択して結果を確認していましたが、『SS7』ではそのままの画面で応力図や偏心・剛心図等を確認できますし、断面算定結果もすぐに確認できますのでとても使いやすくなっています。

データ比較の機能は有効活用していますか?

『SS7』では1つの物件データの中で5つまでデータを保存できますよね。応力図や地震用重量表の結果を並べると比較しやすいですよね。また、入力データを比較する機能はどこが違っているのか一目でわかりますね。これからもっと使っていきます。

入力データの比較
▲入力データの比較

オプション機能や他のソフトへのリンク機能は利用していますか?

『SS7 Op.積算』を利用しました。やっぱり、概算で躯体数量の算出を求められる場合がありますので非常に助かります。後は、耐震診断ソフト『RC診断2001 Ver2.7(2018)』や任意形平面フレーム解析ソフト『FA1』と連携がとれるようになり、ますます便利になって非常に助かります。 そう言えば、小梁や床等の2次部材断面算定機能が付きましたね。早速、バンバン利用していますよ。

建築確認検査機関・構造計算適合性判定機関、協力事務所など第三者の反応はいかがでしたか?

『SS7』ではカラー出力に対応していますよね。仮定断面の段階で元請けや業者との打合せをするのですが、やっぱり色分けされた出力の方が大変わかりやすく、打合せがスムーズに進みます。また、『SS3』と比べると構造計算書の文字が重ならないようになりましたので見やすく、確認申請でも指摘が無くなり助かっています。
確認申請では、『SS7』で提出しても特にソフトに関して言われることはないのですが、ただ、解析終了時のメッセージの種類が増えたことにより、量も増えましたね。『SS7』がリリースした当時は、(W)警告だけでなく(C)注意でもコメントを求められて苦労しましたが、ここ最近は言われなくなってきました。

サポートセンターは利用されていますでしょうか。

『SS3』の時はサポートセンターをよく利用させてもらいましたが、『SS7』になってからはあまり利用していないと思います。webサイトのQ&Aを見れば、事足りるって感じですね。今のところは、Q&Aの数は足りている感じで、わからないことがあれば解説書を見て解決しています。

最後にご意見・ご要望などあれば教えてください。

配管ラックのようなものを設計しようとしているのですが、簡便にトラスの入力と計算ができると助かるのですが・・・。まだ、基本設計には至っていないのですが、今は通りを設けて斜材を配置したモデルで解析し、手計算との比較をしています。『SS7』で対応してほしいですね。 今日は有意義な情報を得ることができました。ありがとうございました。

本日は、ありがとうございました。

取材協力:大西 秀治 様

会社概要

【 会社名 】
有限会社 零建築設計事務所
【 URL 】
https://zerosekkei.co.jp
【 所在地 】
香川県善通寺市
【 事業内容 】
建築設計・監理全般 (構造設計・耐震診断・設計監理)

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