『Super Build/SS7』の導入事例

株式会社ケイエム構造設計

ソフトウェア

『SS7』になって自由度が本当に上がったなって思います。

株式会社ケイエム構造設計

寺田 様、丸山 様

所在地:東京都渋谷区  業種:構造設計事務所

『SS3』と比較して、『SS7』はどのような点が印象的でしたか?

『SS3』より自由度が上がっているなと感じますね。『SS3』では、細かい部分がうまく入力できなくて別途手計算上で調整していましたが、『SS7』ではモデルをそのまま入力することで簡単に調整できるところが良いところだと感じます。例えば、『SS3』では柱や梁は寄りを通りごとに入力し、実状と異なる箇所は剛域などを個別に入力して調整していましたが『SS7』では柱や梁の寄りが個別で入力でき、剛域も自動計算してくれるようになりましたから、楽になりましたね。画面上でも寄りが反映された状態になりますので、入力のし忘れなどを防げると思います。

柱・梁の部材の寄りを個別入力
▲柱・梁の部材の寄りを個別入力

『SS7』で新規物件を入力した印象はいかがでしたか?

『SS3』と同じような流れなので問題なく入力できています。アイコンも同じですので、新たなソフトウェアを使っている感覚ではなくて、『SS3』をバージョンアップした次のソフトウェアみたいな感覚で使っています。ゾーン入力をする時の通り名も103や104とかではなくX3やX4などをそのまま入力できるのはうれしいですね。それと、節点補正重量が、梁の特殊荷重と同じように一覧表から選択していくような入力になっていて、これは管理がしやすいですね。荷重名がちゃんと伏図に出てくるので、とても安心です。あと、解析速度は圧倒的に速いですね。『SS3』で保有水平耐力計算まで10分ぐらい計算にかかっていたものが、2~3分で終わるようになりました。

節点補正重量の一覧
▲節点補正重量の一覧

S造でご利用になった感想はいかがですか?

連続傾床の自走式駐車場や下屋の梁が柱の中腹に取り付くような工場で利用しました。多層にわたるブレースや上下階の節点同一化など、本当に自由度が上がったなと思います。今までは実際の建物をいかに『SS3』のプログラム上で合わせるかという苦労がありましたが、『SS7』ではけっこう実状どおりにそのまま入力できるような感じですね。それと、1階柱脚部分のブレース接合部の取り付く位置が基礎梁上に設定できるようになり『SS3』では条件別に複数モデルで検討していたことが、『SS7』になってひとつのモデルで済むのは良くなりましたね。あと、継手の設計がとても使いやすくなりましたが、ボルトの材質にF8Tが使えないのは残念ですね。基本的には“SCSS-H97”の表を使用しているのですが、それにはF8Tの記載がないので、別途検討になってしまうわけです。『SS7』でF8Tも対応してくれるとありがたいです。

連続傾床の自走式駐車場
▲連続傾床の自走式駐車場
多層にわたるブレース
▲多層にわたるブレース

RC造でご利用になった感想はいかがですか?

地下1階地上15階建ての分譲マンションで利用しました。梁が順梁と逆梁が混在するような物件だったのですが、『SS3』だと剛域の根拠を全部ひとつずつ出して調整をしないといけませんでしたし、計算上合っていても何かしらそれに対する申請質疑や指摘が来ることがありました。それが、『SS7』では個別に梁天端レベルを指定でき、別途調整する必要がありませんので、特にそれに関する質疑はなくなりました。また、階によって梁の寄りが違っていたのですが、接合部の検討も個別指定した寄りの値で計算してくれるので、補正が少なくて済みました。あと、梁の全長に渡って増し打ちがありそれが大きかったりすると、剛性にも影響が出てくるので、『SS3』の場合は、どれだけ剛性が上がって、どれだけ荷重を入力して、などを計算する必要がありました。『SS7』だと符号ごとに「荷重剛性計算用」の断面入力があるので、別途計算をしなくていいのが非常にいいですね。

3D図(RC造マンション15階)
▲3D図(RC造マンション15階)
個別に梁天端のレベル調整
▲個別に梁天端のレベル調整
荷重剛性計算用の断面入力
▲荷重剛性計算用の断面入力

その他に便利になったと思う点はございますか?

『SS3』は部材の許容応力や断面算定結果のCSV出力がなかったのですが、『SS7』は結果シートに出ていますので、梁主筋のカットオフの検討時とかそのまま『Microsoft® Excel®』に数値を貼り付けてそれを別途検討に使えますので、私は重宝しています。あと、検定比の一覧も結果シートに出ているので、それを貼り付けて他の別途検討と合わせて余裕度の比較を検討したりしています。

表形式の入力データおよび計算結果を『Microsoft® Excel®』等へのコピー&ペーストが可能
▲表形式の入力データおよび計算結果を『Microsoft® Excel®』等へのコピー&ペーストが可能

結果の比較検討はしやすくなりましたか?

設計中の建物だと、ここの壁を厚くしたら偏心率はどれぐらい変わるのかなどを調べるのに便利ですね。『SS3』だと値を覚えておくか、結果を印刷しての比較だったのですが、『SS7』からは画面上で結果を並べられますので、今回はどれがどのようになっているのか余計な手間をかけずに画面上で見られるのはいいですね。あと、変更前に確認し忘れた箇所を、モデルを変更せずにすぐ見返せるのも便利ですね。

サポートセンターを利用された感想はいかがでしたか?

質問に対するレスポンスは、『SS7』だから遅いとかそういうのはなくて、『SS3』と同じように対応していただけました。

その他、ご要望などお聞かせください。

『SS7』は『SS3』よりもすべてグレードアップしているような感じなので、基本的に使いやすいのですが、ただ、他のソフトウェアとの連携となってくるとまだ対応できていないため、早く充実して欲しいです。特に『断面リスト』のCAD化は早く対応して欲しいですね。

本日は、ありがとうございました。

取材協力:寺田 様、丸山 様

会社概要

【 会社名 】
株式会社ケイエム構造設計
【 URL 】
http://www.km-sekkei.co.jp/
【 所在地 】
東京都渋谷区
【 事業内容 】
建築構造設計、耐震診断、耐震改修

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