『Super Build/SS7』の導入事例

エーユーエム構造設計株式会社

ソフトウェア

『SS7』にユニオンさんの将来性を感じました。

エーユーエム構造設計株式会社

濱尾 博文 様(右側から2人目)

所在地:福島県郡山市  業種:構造設計事務所

『SS7』を利用するようになったきっかけと、印象を教えてください。

大手ゼネコンから『SS7』指定で構造設計事務所へ外注するケースが増えてきました。「現在利用しているソフトは『SS7』ですか、それとも『SS3』ですか?」と確認され、『SS3』ではダメですねという話がありました。計画案では、吹き抜けや複雑なブレースなどがありました。『SS7』なら実状どおりに入力ができ、細かい評価や結果に対する検証も容易になってきたと感じていましたので、これを機に『SS7』をメインとして利用し始めました。他社ソフトメーカーなどでもありましたが、使い慣れたソフトから新しいソフトへの移行は、操作面を含め大変なストレスを感じると思っていました。しかし、実際に『SS7』を操作してみると、入力のしやすさ、出力の見やすさなど、『SS3』利用者のことを相当意識されて開発していることがわかり、取り越し苦労に終わりました。『SS3』から『SS7』の移行がスムーズに行えたことにはすごく感心させられましたね。

『SS7』を用いた設計実例①(こども園)
▲『SS7』を用いた設計実例①(こども園)

今の段階でも『SS7』はかなり良くなったと感じますが、本日のプライベートセミナーで説明していただいた『SS7』の隠れた機能を聞いて、まだまだ発展性があり我々にとっては将来性を感じました。また、次のステージのことをきちんと考えてくれているのだなと認識できました。そうでないと、どうしても他社一貫ソフトと比較し、物件によっては揺れ動くところがでてくると思います。『SS3』のときに感じていたユニオンさんの限界によって、ここから先に自分たちの技量を上げていくときに結局この『SS3』が足かせになるのではと、それだと早いうちに他社に乗り換えることも考えた方が良いのではと迷ってしまいますが、将来を見せられると、「あ~、じゃぁ、もうユニオンさんと心中しようか」と思ってしまいます。我々も本当に自分たちの可能性がどんどん限定されてきて、やがて世の中の変化についていけなくなって、企業としてだんだん衰退していくことは一番怖いことですからね。将来性をもったソフトメーカーと一緒に企業が発展していくかというところは命綱です。CADメーカーもそうですが、将来性のないソフトと一緒に墓場まで行くというのは嫌ですよね。

今までいろいろな一貫構造計算ソフトを使用してきましたが、他社ソフトはやはり限界を感じたため使用しなくなりました。A社やB社は売り込みがすごいので、自分たちに迷いがあったら乗り換えも検討すると思うのですが、それに先んじてこういう『SS7』が世の中にでて、他社より全然使いやすいし、アウトプットも見やすいじゃないですか。更に自分たちが使っている操作環境を踏襲して、中身がどんどん充実しているというのはね、大きかったですね。

『SS7』の設計実績とメリット・デメリットについて教えてください。

2017年度は、年間約100棟中、30棟で『SS7』を利用し、確認申請まで提出しました。2018年度になると、ほぼ『SS7』で対応しています。『SS3』を使う理由は、もうないですね。

最初は若い所員から『SS7』を利用し始めました。私は「『SS7』どうなの?」「バグない?」とか聞いてみると「使いやすいですし、大きなバグもないです」と言っていました。バグやフリーズで、1日の仕事が空転するようなことは起こらず、安定していました。そういう信頼性も大事だと思います。最初にソフトとしての信頼性を失うとバグが落ち着くまでソフトの利用を見合わせよう、バージョンアップして落ち着くまで『SS3』を使おうと社内で決まりますよね。もしそのようなことがあると、「『SS7』はしばらく使うな!」となりますが、そういうことが全くなかったですね。やっぱりそこも大きかったですね。一貫構造計算ソフトの利用は仕事の一部ですから、スケジュールが決まっている中、突然「ソフトの調子が悪くなったのでできません」とは言えないですよね。そんなことを言えば「安定したソフトを使え!」と言われますよ。そこは流石でした。だからぜひ皆さんで『SS7』を使いましょう(笑)。

『SS7』を用いた設計実例②(消防庁舎)
▲『SS7』を用いた設計実例②(消防庁舎)

あと、『SS3』のときは、『BF1』を利用しながら基礎設計と上部構造の設計を何度も行ったり来たりしていましたが、『SS7』から基礎設計が一体になったことで、設計が楽になりました。『SS7』の良いところの3割ぐらいは基礎との一体設計じゃないですかね。そういった部分は作業効率も精度も上がっていると感じます。リンクしたときのデータの食い違いも基本的にないですからね。基礎部分では地盤改良が良いのか、杭が良いのかを検討しますが、5つのケースでデータを比較することができるので検証が容易になりました。また、『積算』でその都度数量のバックが取れて、それをもとにお客様にコストまで提示できることなどは説得力もあるし、我々エンジニアとしての検討内容としてはすごく充実していますね。

毎年7月にプライベートセミナーを実施していますが、いかがですか?

弊社は、個人ごとにプロジェクトを行っているため、社内の技術やソフトスキルを共有化しにくい環境でした。このようなプライベートセミナーを定期的に実施していただけることで、社内の共有化が図れていると感じます。

また、今日の話を聞いてみて、『3D・DynamicPRO』の方で自分たちの仕事の幅を拡げてみたいと思うようになりました。これからは振動解析の必要性を感じます。我々が普通に使えるような環境になったら設計方法も建物の計画もずいぶん変わると思いますね。構造設計事務所全体がそういう流れになっていけばいいなと思います。振動解析は身近なものにしていかないといけないですね。ユニオンさんも普及活動やソフト開発を頑張ってください。

プライベートセミナーの様子
▲プライベートセミナーの様子

本日は、ありがとうございました。

『SS3』のインタビュー内容を見るPDF

取材協力:濱尾 博文 様

会社概要

【 会社名 】
エーユーエム構造設計株式会社
【 URL 】
http://www.aum.ne.jp
【 所在地 】
福島県郡山市
【 事業内容 】
建築・土木構造物の構造設計業務
建築基本設計、実施設計および工事監理業務
ソフトウェア開発業務、その他

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